CentOSでyumを使ってphpMyAdminを最新バージョンにアップグレードする方法

phpMyAdminを使ってDBをエクスポートしようと思ったんですが、エクスポートボタンを押すと500エラーになってしまうことがありました。

原因を探るためにログを見ると、以下のようなメッセージがみつかりました。

PHP Fatal error:  Cannot 'break' 2 levels in /usr/share/phpMyAdmin/export.php on line 864

どうやらphpMyAdminフォルダ内にある「export.php」ファイルの864行目でエラーが出ているみたいです。

少し前にphp7.0にアップグレードしたのですが、その影響もあるのかもしれないので、試しにphpMyAdminを最新バージョンにアップグレードすることにしました。

というわけで、今回はyumを使ってphpMyAdminをアップグレードする方法について書いています。機会がありましたらご参考ください。

前準備：現在のバージョンと最新バージョンを確認しよう

まずアップグレードをする前に、現在使っているphpMyAdminのバージョンを確認します。いくつか確認方法がありますが、phpMyAdminにログイン直後のページ下部あたりを見ると手っ取り早いです。

現在のバージョンよりも最新の安定バージョン（このページを公開した時点では「4.6.0」が最新）がリリースされていれば、上の画像のようにバージョンがそれぞれ表示されます。

また、phpMyAdminにログイン後、どのページでもいいのでフッター付近に注目すると、以下のようなメッセージが表示されています。

phpMyAdmin の新しいバージョンが提供されています。アップグレードの検討をお奨めします。最新バージョンは 4.6.0 で、2016-03-22 にリリースされています。

これらの情報から、現在のバージョンと最新バージョンにアップグレードができる状態だということがわかりましたね。

yumを使ってphpMyAdminをアップグレードしよう

それではさっそくphpMyAdminを最新バージョンにアップグレードをしますが、方法はいくつかあります。

今回はyumを使ってアップグレードをしたいので「remi-test」リポジトリを利用してみましょう。

「remi-test」リポジトリをインストールしよう

まずは「remi-test」リポジトリをインストールします。今回はCeontos6.x系にインストールするとして、以下のコマンドを実行します。

sudo rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm

無事インストールが済んだら「remi-test」リポジトリからphpMyAdminのパッケージに関する情報を見ます。以下のコマンドを実行しましょう。

phpMyAdminのパッケージ情報を見よう

sudo yum --enablerepo=remi-test info phpMyAdmin

コマンドを実行すると、下のように現時点での最新バージョン（4.6.0）のパッケージが見つかりました。

パッケージが見つかりました

Available Packages
 Name : phpMyAdmin
 Arch : noarch
 Version : 4.6.0
 Release : 1.el6.remi
 Size : 4.8 M
 Repo : remi-test
 Summary : Web based MySQL browser written in php
 URL : https://www.phpmyadmin.net/
 License : GPLv2+ and MIT and BSD
 Description : phpMyAdmin is a tool written in...（以下省略）

さっそく以下のコマンドを実行してアップグレードします。

phpMyAdminをアップグレード

sudo yum -y --enablerepo=remi,remi-test update phpMyAdmin

しばらく待つとアップグレードは完了します。「えっ、これだけの作業でいいの？」って感じですよね。「config.inc.php」や「phpMyAdmin.conf」などコンフィグファイルの置き換えは基本的には必要ないです。

※バージョン4.6.0は「/phpMyAdmin」でアクセスできるように変更されていました。以前のまま「/phpmyadmin」とすべて小文字でアクセスしたい方は、別途コンフィグファイルを編集すればOKですね。