念のための前置きですが、私はWordPressテーマやプラグインは、有料でも無料でも、公式でも非公式でも、質の良し悪しはあると思っています。
今回は、私がこのブログで現在使っているテーマやプラグインについて、WordPressのガイドラインに沿って作成されているかどうかを確認する方法を書きました。WordPressを安全に利用したい方や(それはもちろん皆さんそうだと思いますが)、テーマや私のようにプラグインを開発している方にとっては、とても気になる情報だと思います。
もし、興味がありましたらご参考ください。
確認用のプラグインが配布されています
下記のプラグインが配布されています。プラグインの名前どおり、テーマとプラグインのチェックができるというものですね。ここで、一つ注意点がありまして、たとえば「プラグインのチェックだけできればいいから、『Plugin-check』だけインストールすればいいや」って思ったんですが、以下のプラグインを両方インストールしないと正常に動作しないです。つまり、2つで1セットとしてインストールしておいた方がよいでしょうね。
Theme-check
http://wordpress.org/extend/plugins/theme-check
Plugin-check
http://wordpress.org/support/plugin/plugin-check
下記のようなエラーメッセージが出た場合は、うまく動作していないと思います。
「0 tests」ってありますので、うまくできていないですね。もう一度、インストールの確認をしましょう。
Running 0 tests against All Plugins using Theme-check Guidelines Version: Plugin revision:
しっかりと、上記の2つのプラグインがインストールされているかどうか確認し、準備OKでしたら早速テーマのチェックから始めましょう~。
「Theme Check」でテーマのチェックをしましょう
下記のリンクにテーマ作成についてのガイドラインが書かれています。
http://codex.wordpress.org/Theme_Review
このガイドラインに則して作られているのかを確認できる、ということですね。
プラグインをインストールすると、
WordPressの管理画面→外観→「Theme Check」のリンクが現れますのでクリックします。
下の画面に切り替わります。テーマフォルダ内に存在しているテーマ別でテストができるようですね。テストしたいテーマを選択して「テスト実行!」をクリックします。
もし、下記の様な表示がある場合は実行結果に違いが出るようですので、デバッグモードを有効にしてから、チェックしましょう。
WARNING WP_DEBUG が無効になっています! テーマをアップロードする前に、デバッグモードを有効にしてテーマをテストしてください。
というわけでテストしますと、以下のように使用しているテーマの基本的な情報と、結果のエラー内容が表示されます。
この結果を受けて、考えることがあります
各エラー項目には「必須」「推奨」「情報」などのステータスが付与されていますね。私個人的には、エラー項目でも対応すべき優先度の高いと思われるものを1つずつ消していく(対応する)方法を取ると思います。または、優先度が高い見込みを立てた項目の対応箇所が多く、時間がかかる(または、対応できる技術力を持っていない)場合は、テーマ自体を思い切って別のものに変更するなど、でしょうか。これはまあ考え方それぞれではないかと思います。が、危険と分かっていて対応ぜずに放置しておくのはあんまりお勧めではないですよね、普通は・・・
Web担当の方や制作を外部に依頼されている方など、実際のサイト構築や運用に関わる(関わっていた)方は、一度この結果に対する方針/方向性などを検討されるといいのかもしれないですね。
以上、テーマについてはここまで。
続いてプラグインのチェックをやります。
「Plugin-Check」でプラグインをチェックをします
プラグインをインストールすると、
WordPressの管理画面→外観に「Plugin Check」のリンクが現れますのでクリックします。
下の画面に切り替わりますので、「Check them all!!」をクリックします。
実行結果は「Theme Check」と同様、各項目についてステータスが付与されています。
テーマのテストと同様ですが、もし「必須」となっているような項目があれば、
内容を一度確認されたほうがよいと思いますね。
私が作ったプラグイン「Newpost Catch」をチェックしました
私もプラグイン開発者として、WordPressの最新記事にサムネイルを自動でつけるプラグイン「Newpost Catch」についても、気になったのでチェックしました。その結果、以下の表示のみされました。
iframeを入れている箇所は下の画像の通りです。
facebookのlikeboxを入れています。
「自分が開発者である」ということをしっかりと表明したいので、入れています。まったく問題とは思っていません。(likebox自体に問題があった場合は迅速に対応します)また、「Plugin-Check」での結果ステータスも「情報」と位置付けてあります。これは、他のステータス「必須」「推奨」などの改善を促すような表示よりも弱いものであると認識しています。「使ってるプラグインにこういう要素あるよ」って感じですかね。
まとめ
現在ご使用のテーマやプラグインをどんな経緯/経路で入手されているか。それはもちろんそれぞれみなさん違うのは当たり前ですが、自分が使っているテーマやプラグインってWordPressのガイドラインと照らし合わせてみるとどうなるのか。今回ご紹介した方法を利用すれば、割と手早く把握できますね。ただ問題なのは、「じゃあ把握したあと具体的にどう対応するの?」ってところだと思います。やや内容は重複しますが、結局、全く同じような環境でWordPressを構築/利用している状況なんて2つと存在しないと思いますので、まずはプラグインを使ってテストをする。で、結果を知った上で、
- エラーが出ているなら、エラーの危険度はどうなっているのか
- 対応が必要ならばどの程度対応するのか。対応方針やスケジュールを検討する
そして検討した結果、例えば下のようにいくつかの方法が浮かぶと思います。
- エラーが出ないテーマやプラグインを「新しく探す」
- エラーが出ないように現テーマやプラグインを「修正」する
- 「修正」する場合、致命的ではないエラーは修正をせずに保有する。または、全エラーを取り除く
ほんとにざっとですが、上記のようなことを検討されることが望ましいんじゃないかと思います。上記3つの方法の併せ技で対応ってのもアリですよね。もっと細分化する事もできますが、大枠でこんな感じです。まあでも、WordPressの本体もテーマもプラグインも、すべては人が作ったものですので完璧なものなど存在しないですね。私は今回の結果を見て判断すると、致命的なエラーのみ修正する方法を取ります。
というわけで、普段何気なく使用しているテーマやプラグインについて、
考えるきっかけとなるプラグインのご紹介でした~。
「Newpost Catch」プラグイン専用Facebookページがあります
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