【「熱量」は、伝え方次第で人の心は動いて、一度伝え方を誤ると「簡単には人の心は動かせない」】イソップ物語の北風と太陽って、とても勉強になるなぁ

自分の考えを相手に伝えるって、「理解してもらう」ってことだと私は思っています。「何を当たり前のことを!」とか思われるかもしれないのですが、当たり前の事を常々考えています。なので、「自分の思っていることをただ言えばいいだけじゃあないよな。『自分の中だけで』わかってるだけだよな」と思うので、表現が下手な私にとっては、すごく難しいと感じることがあります。それを、下のように140文字以内で書きました。

こういうの、もっとわかりやすく表現できないかなぁ・・・。

そうだ。「北風と太陽」だ!

北風と太陽 – Wikipedia

北風と太陽(きたかぜとたいよう)は、イソップ寓話のひとつ。そこから転じて、物事に対して厳罰で臨む態度と、寛容的に対応する態度の対比を表す言葉として用いられる。

ここの「教訓」がバッチリはまりました

手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり着実に行なう方が、最終的に大きな効果を得ることができる。また、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、態度を示すことによって初めて人は自分から行動してくれるという組織行動学的な視点もうかがえる。

印象に残ったのが、上の教訓です。特に後半は、かなり刺さります。

・・・長い前置きはここまでで、以下が本題です。

「熱量」について

人の心を動かしたい。人に何かをしてもらいたい。そんな、「伝えたい事柄」があるとして、その事柄に対して「熱い想い」ってあると思います。楽しいことや、嬉しいこと。変わって、危険性や注意喚起したいこと。そんな想いを、知ってもらいたい。身体の中から自然と湧き出る、自分の感情が高まる部分。最近では、そのまんまですけど「熱量」とか言われたりすることもあるのでしょうか。・・・また別の使い方なのかな。私は「熱量」って言葉の意味をそう捉える時もあります。

温度差を理解する

それで、「熱い想い」って、とても大事だなぁと思うと同時に、伝えたい相手とは「温度差がある」ことを前提として、じわじわと伝えられるといいなぁと思いました。とても気を付けたいです。それが楽しいことだったら、気を付ける部分は少ないかもしれないです(若干しつこいとか思われる程度とか・・それはそれでアレですかね)。

変わって、危険性や注意喚起したいことって、「訴求力」が大きいことが往々にしてあるので、それでいてうまく伝えるのって難しいんで、捉えられ方次第では「どんなに正論を言っていても、受け入れられがたい」ものになってしまうと思いました。

ここで誤解されないようにですが。私は、指摘をいただいてありがたいなぁと思う事ばかりです。その度に反省するべきところは反省し、変えないといけないことは変えようという努力は常にしています。それが仮に「とても冷たい厳しい態度」でいただいたとしても、「そうだな」と思った部分は謙虚に受け止めようと努力はしています。それでも、十分とは言えず、不足しているところもあるとは思います。

ですが、いや、これ実際、人間心理的に「冷たく厳しい態度」で伝えられたら、「受け入れられがたい」ものだと思われがちじゃないですかねぇ。正論なのに、ですよ。わりと早期に、広範囲に、意図せず、いろいろな方面の方々にとって肌で感じ取られやすいんじゃないでしょうか。

この辺のところ、どう思われますか。

悪いのは人じゃあない、伝え方

「北風と太陽」の教訓も踏まえて、結局、私は「伝え方がすべて」じゃないかと思います。同じ内容でも、「あの人の話は、相手の気持ちをよく考えて話してくれる。だから、とても自分の中にスッと入ってくるし、納得できる。私・・・今日から変わります!」とか、逆に、「言ってることはわかるんだけど、あの上から目線の言い方とか、自分、こんだけ知ってるんだぜ~的なものが、なんか違和感あって、共感できない。はぁ?・・・別に今のままでいいし!」とかあると思います。伝えたいことは同じ内容なのに、伝わる。伝わらない。伝わらないって、なんだかもったいないなぁと思います。

そして、後者の印象を持たれた場合は、挽回するのに大変な労力がかかると思っていいんじゃないかな~。私の地元、富山にいるお友達から、「人は、自分が思っていることしか言えないんだよ」と言われたことがあります。私はしばらく考え込んで、「まったくそうだな!」と思いました。何を言わんとしているか、「ここで多くの事がつながったんだよなぁ~」って、思い返しました。

暖かい、優しい言葉をかけたり、態度で示そう!

色んな情報から、自分の考えって常々変わるなぁと感じます。変わらないものもありますけども。今後、私が特に気を付けることは、伝えたい相手の考え方や、やり方が、自分とは180°近く違う方に対して伝えるとき。

どう伝えるのが、いいのかなぁ。これを書きながら考えているのですが、やっぱり、「相手の考え方について、理解を示す」ってことはまず最初にあった方がいいと思いました。「相手に伝える前に、自分に誤解がないか」をいくらか考えられるといいなぁ。

それでいて相手の考えを「理解はするけど、共感はしない」ということもありますね。あとは、伝えたい相手は、経験がどのくらいあるのか、とか。自分の方が知識や技術を持っていると仮に想定しても、「その方が現時点で出来る最高の地点で頑張っている」場合だってあります。そういう可能性は十分すぎるほどあるんです。その部分を、無下にされた感じで「冷たく厳しい態度で指摘される」側の立場って、心がキュッとなって奮起する方もいれば、そこで萎縮してしまう方もいると思います。裾野を広げたいだとか、より多くの方に伝えたい場合は、後者(萎縮してしまう方)にこそ目を向けてもいいかなと思います。

・・・暖かい言葉や優しい言葉、態度などで相手に伝える。結果、人の心を動かし、より良い方向になっていくことが重要だと思います。「あの時、あの方にこうやって指摘されて、変えられてよかった」と思われたほうが、気分がよいです。「私の言いたいことが伝わった。ちゃんと聞いてもらえてよかった。」こう思えたほうが、気分がよいです。

私は、そう思う派です。

ちゃんと「熱量」を伝えられる人になれるよう、がんばろうっと~。

著者:bouya Imamura