「Webサイトの表示速度が遅いので改善してほしい」という依頼が最近続けてありまして、まずは現状を把握・調査するための方法の1つとして「データ転送量」を確認することがあります。
データ転送量は「帯域幅(Bandwidth)」と表記されていることもあって、データ転送量の内容からWebサイトのいろんなことを読み取ることができます。もし、
- 自分のWebサイトの1日や1ヶ月のデータ転送量っていくつなんだろう
- サーバー移転やプラン変更などを検討する手段としてデータ転送量を調べたい
という方がいらっしゃいましたら、以下をご参考ください。
データ転送量を確認できるように設定する方法
エックスサーバーでは、サーバーを契約したりドメインを追加した時点ではデータ転送量を確認することはできないです。つまり、デフォルトでは確認できないってことですね。というわけで、まずは設定を行います。
サーバーパネルにログインして、統計の項目内にある「アクセス解析」を選択します。
設定したいWebサイトのドメインを選択します。animagate.comは私の会社のドメインです。
アクセス解析の一覧が表示されますので「アクセス解析の追加」タブに切り替えます。
アクセス解析設定の追加ボタンを押せば設定完了です。
エックスサーバーでは、アクセス解析のデータは6時間に1回更新される仕様になっています。設定直後はデータが収集されていませんので、データが更新されるまでしばらく待ちましょう。
データ転送量の確認方法
サーバーパネルにログインして、統計項目内にある「アクセス解析」を選択します。
ドメインを選択します。
アクセス解析の欄にある「閲覧」を選択します。
アクセス解析の画面に移動します。下の画像のように、条件別でアクセス解析ができるメニューがあります。
データ転送量を活用しよう
一例として、時間帯別のデータ転送量を選択します。
時間帯別アクセス推移の画面に移動するので、転送量のタブを選択すると、下のような棒グラフでデータ転送量を確認することができます。
さらにページ内の下部には、時間帯別でページビュー数とデータ転送量を表で確認することができます(各自でお試しください)。
というわけで、上のグラフを見ると12時台の転送量が若干多いですね。これは、
- 閲覧者数の増加なのか、Botなのか。アクセスが集中しているのだろうか
- サーバー側でデータ更新などの処理をさせているのか
など「増えている時間帯に何が起こっているのかを確認する」きっかけにもなります。データ転送量の数値を活用して、Webサイトのパフォーマンス改善に役立てることもできますね。
まとめ
基本的には、Webサイトの運用を続ければ続けるほど閲覧者数が増えて「データ転送量」は増えていくはずです。
Web制作を仕事としている方は、Webサイト納品後のサービスの一環として運用・保守契約の範囲内でデータ転送量の監視をしている方もいらっしゃると思います。
または、他社で作ってもらったWebサイトのパフォーマンス改善のため、別途依頼をいただいて調査を行う、という方もいらっしゃると思います。最近私がよくいただく依頼がこのケースです。
データ転送量を参考にすれば、
- 今のサーバーのままでいいのか。移転やプラン変更を考えたほうがいいかも
- Webサイトの作り方を変えた方がいいのか
など、検討材料として利用することもできます。
今回はエックスサーバーを例にしましたが、巷の有名なレンタルサーバー会社でもデータ転送量の確認ができるサービスは提供されていると思いますので、気になる方は自分のWebサイトを調べてもいいかもです。
データ転送量を確認することで新しい発見があるかもしれませんね。何かのご参考となりましたら幸いです。
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